700.最終回 (2009/09/20)

さて、6年半に渡りまして続けて参りました当サイトも、最終回の更新を迎えることになりました。これまで、このサイトを訪れていただいた方々に、厚く感謝いたします。

 

このサイトは当初、旅行系パームサイトを目指しておりました。旅行するときの必須アイテムとして、パームを紹介して行こうという趣向でしたが、なかなかそれらしいテーマが見つからず苦労しました。

 

ちょうど子供が小学生だったこともあり、教育関連や理科の話も多くなってきましたし、テクノロジー関連のテーマもできるだけ取り上げようとしました。

 

700回の雑記における、各カテゴリーごとの更新数は以下の通りです。

Palm 121件
インターネット 29件
サイエンス 22件
サイトメインテナンス 29件
テクノロジー 70件
教育 24件
海外 135件
社会 94件
雑談 176件

更新数が100件を超えたのは「Palm」「海外」「雑談」の3つのカテゴリーでした。

 

「Palm」と「海外」についてはサイトが目指したとおりでよろしいのですが、雑談がそれらのテーマを抑えて堂々一位に納まっているあたりに、テーマ探しに苦労した日々が表れています。

 

2003年2月2日から今日まで、6年7か月19日、総日数は2423日でした。日当たりの通算更新率は、2割8分9厘。 

 

平均すると3.5日に1回更新してきたことになりますが、最初の1年で300回以上更新しましたから、その後の更新頻度はかなり低かったと言えましょう。

 

最初にサイトを開設した時は、Lycos無料サーバーを利用していました。途中からプロバイダーのサーバーに移り、またMovableType化する時に現在のレンタルサーバーに移動してきました。このサイトを開設したおかげで、インターネットの世界も少しは知ることができました。

 

この間のPalmの趨勢は皆様ご存じのとおりです。一世を風靡したPalmの世界も縮小を続け、今は一部のスマートフォンにその流れを残すのみとなりました。さびしい限りです。

 

私の中で一番のPDAは、Palm m100。これほど手帳代わりになるハンディ機器はありませんでした。シンプルを信条とするPalmの完成系の一つではないかと思います。

 

儲からなくてもいいからというメーカーから、いつか手軽な手帳代わりになるPalm
m100のような製品が出てくることを期待しています。(キングジムさん、お願いできませんか?)

 

このサイトは今日で終了いたしますが、今度は雑談だけを気軽に書きなぐることができるようなサイトを作ってみたいと思います。また、皆様にはどこかでお世話になると思います。

 

それではこれにて失礼をばさせていただきます。

 

お元気で、またどこかでお会いいたしましょう!!

699."People walk by much too fast!!" (2009/09/13)

先月、携帯電話機種変更をしました。相変わらず分厚い使用説明書が付いてきました。


最初に携帯電話を持った時は、懸命に説明書を読んですべての機能を確認しようとしました。しかし、結局複雑な操作が必要になる機能は滅多に使うことはありませんでしたし、その時まで覚えていられるほど操作は簡単ではありませんでした。


携帯電話に限らずデジタルカメラやDVDレコーダーなど、デジタル家電と言われるものは簡単に機能を追加しやすいため、どんどん機能が増えて気が付けばメタボリック家電になってしまいました。


もう少しスリム化して、シンプルで健康的な昔のPalmのような製品が増えてくれば良いのですが、、、


さて、複雑化する家電にも搭載されているLSIを見てみると、半導体プロセスが微細化するにつれて設計工程が格段に複雑化してきています。


例えば、以前なら設計ルールを逸脱しているかどうかだけをチェックしておけばよかったのですが、今ではそれに加えて製造工程における微小部分での不適合をチェックするDFM(Design For Manufacturing)やDFY(Design For Yield)なども考慮しなければならなくなりました。


同様に論理設計を行うフロントエンド設計においても作業の複雑化に設計環境が対応できなくなってきています。特に複雑な回路の検証にかかる時間が飛躍的に増大してきたため、品質にかかわる問題も多くなって来ているように思います。


本当に、ここまでの複雑な機能を製品に詰め込む必要があるのでしょうか?


買っても使いこなせないユーザー、売っても儲からないメーカー、達成感を感じられない設計者。(それは私!)


「もっとゆっくり納得できる仕事をしたい」、「ゆったりとした日常の時間を過ごしたい」といった基本的な欲求を満たすことが難しい世の中になってしまいました。


USのバーモント州ストウ(Stowe)という小さな町があります。州内で一番高い山、マウント・マンスフィールドの麓にたたずむ美しいところで、冬はスキー、夏はハイキングやサイクリングで賑わいます。


バーモント州は"Green Mountain State"と呼ばれていて緑豊かな山がたくさんありますが、地ビールの名前にもなっている"Long Trail"と呼ばれる登山道がバーモント州を縦断していて、マウント・マンスフィールドの頂上まで登ることができます。


ストウには「サウンド・オブ・サイレンス」で有名なトラップ一家が移り住んで、今もその場所には"Trapp Family Lodge"があります。本館の一階にはライブラリーがあり、宿泊しなくてもロッジの雰囲気を味わうことができます。


ゆるやかに差し込んでくる日の光と、オーストリアに似ているという周りの山々の景色。知らぬ間に忘れかけていた「時が流れる」という感覚を、久しぶりに感じることができました。


そのライブラリーの壁に、1枚の色紙が掛けられています。


「休養のためにやって来たホテルの中を、人々は早足で歩きまわっている。もっと花を眺めて、その美しさを感じる余裕を持ったらどう?」


時の流れよりも早く急いで突き進もうとする私たちに、警告を促しているのではないでしょうか?






The flowers do their best to bloom,

the people walk by much too soon~



The flowers do their best to last,

but people walk by much too fast~



They ought to stop and drink it in,

to walk so fast by is surely a sin ~



The flowers plead to be admired:

"Enjoy our beauty – and don’t be tired!"




(Emilie Johnson, at 100, in 1992)






698.ハイブリッドカー競争 (2009/09/02)

手帳替わりにPalmを使ってきた私にとって、Palm centroは少し機能が多すぎて使いづらいという感じがしています。また、以前よりノートパソコンを持ち歩くことが多くなったこともあり、パソコンのデータをハンディに持ち歩く必要性も薄らいできています。


以前愛用していたPalm m100の方が、シンプルで私には使いやすかったです。最近のエコ感覚にも合っているように思います。


そういえば、最近のテレビCMではやたらとエコカーを宣伝しています。以前のように大型の乗用車の広告は影を潜め、エコカー減税などの効果もあって、街中で新型のプリウスやインサイトを見かけることが多くなってきました。


一口にエコカーといっても、燃費性能が良いとか二酸化炭素の排出量が少ないなど、いくつかの特徴があります。


ヨーロッパでは二酸化炭素の排出量の観点からクリーンディーゼルが普及しているようですが、日本や米国ではディーゼルには黒いばい煙のイメージがあるからか、ハイブリッドカーが普及し始めています。


プリウスのように、動力にエンジンとモーターの両方を使うハイブリッドカーをパラレル型と呼ぶそうです。比較的リスクが低く、これまでの自動車の技術を生かすことができることがメリットです。基本的に、低速域はモーターを主に、高速域はエンジンを主に走るように想定されています。


しかし、これらの走行モードがバランスよく組み合わされることはむしろまれで、使用者によってどちらかに偏ること場合が多いのではないかと思われます。


また、両方の動力を搭載することによる重量の増加は致命的で、本命が登場するまでのつなぎ的技術であることは否めません。


よく省エネには「アクセルをゆっくり吹かすのがよろしい」と言われますが、BMWなどに言わせれば、一定速度まで一気に加速した方がより省エネになるとのこと。


高速道路を多用するドイツならではの結論でしょうが、省エネのための方法も時と場合によっては使い分けなければならないのが難しいところです。


もう15年ほど前になるでしょうか、とある車の雑誌に省エネカーの特集が掲載されたことがありました。


その頃は二酸化炭素による地球温暖化の問題はそれほど騒がれていませんでしたが、石油枯渇問題は重要視されていて、ハイブリッドカーに加えて、燃料電池車水素エンジン車など、いろいろな将来の自動車の可能性について解説されていました。


トヨタのハイブリッドカーもまだ発売されていない当時は、どの方式のエコカーが主流になるかまったく予想することさえできませんでした。


その紹介されていたプロトタイプ社の中で私の目に留まったのは、VolvoECCEnvironmental Concept Car, http://www.greencar.com/articles/volvo-hybrid-environmental-concept-car.php)でした。


基本的に動力源はすべてモーターで、小型のガスタービンは発電するためだけに使われていました。


もちろん搭載する電池に十分な電力がある場合は、燃料を使わず電気だけで走ることができました。しかし、タービンを回すことによって、これまでのガソリン車を凌駕する走行性能を得ることもできました。

当時、ほとんどの省エネコンセプトカーが、押し並べて省エネのために性能を犠牲にしていたのに対し、ボルボのコンセプトカーだけは、ホイルスピンを起こすほどの性能と省エネを両立させていたのに、感心したことを覚えています。

内燃機関を様々な負荷のもとで効率よく働かせることは、一般的に困難だといわれてきました。回転や負荷の状況に合わせて、排気ガスの浄化方法も変えていかなければなりません。


ところが、発電のためには一定の負荷と回転数でガスタービンを回すため、一番燃焼効率の良い条件で運転させることができ、省エネや排気ガスのクリーン化に効果があるとされています。

全くクリーンと思われている電気自動車でも、その電気を作るどこかの発電所がクリーンであるとは限りません。システム全体でのクリーン化と省エネ化を同時に考えた場合、エネルギー効率が良いことは大きなメリットになるでしょう。

雑誌で見てから10年以上が経ち、その後どうなったのか興味があったのですが、2007年のフランクフルトモーターショーで、"ReCharge Plug-In Hybrid C30"と称して再びコンセプトカーが登場したようです。


基本的にモーターだけを動力源としていますが、発電用のガスタービンが1.6リッターのエンジンに置き換わっています。さらに、プラグイン方式も採用し、市販されればプリウスやインサイトと真っ向から競合しそうな雰囲気です。


燃料電池車や水素エンジン車、あるいは電気自動車に対して実用化で一歩先を行くハイブリッド車ですが、そこで市販車としての実績を蓄積してきたトヨタやホンダに対して、ボルボが今後どのように製品として展開していくか楽しみです。

697.palm centroの日本語化 (2009/07/08)

centro日本語化をどうするか2週間ほど思案していたのですが、JaponPOBoxを採用することに決定。二日間かけて設定を行いました。


テーマは、「失敗しないで如何に楽にやり遂げるか」


今やpalm preの日本語化が話題にのぼっているぐらいですから、すでにcentroの日本語化に関してはいろいろなサイトで報告されていて、さしたる問題もなく完了するものと予想しておりました。


ところが、参照サイトへのリンク切れがあったり情報が少し古くなっていたりして、枯れた製品であるが故の難しさもあり、多少アレンジをしながら作業する必要がありました。


まず、現状のPalmDeskTopではUSB接続ができないことを確認した後、centroに付属のCDからPalmDeskTop
6.2.2をインストール。USB接続でHotSyncができることと、これまでのデータが日本語で表示されることを確認しました。


メニューが英語のままですが、他のWindowsソフトでもよくあることですし、本文が日本語で問題なく表示できているようでしたので、PalmDeskTopはcentroオリジナルのままで行くことにいたしました。


その後、centro本体にJaponPOBoxをインストール。Palm本体へのインストールが、こんなに簡単であったということに改めて感心しながら、Japonに関しては2つのファイルをインストールしあっさりと完了。すぐにcentroで日本語の表示が可能になりました。


POBoxは、4つのファイルをインストールするだけで特に問題はなく、多少使い方がわからないところは残っていましたが、それはそのうちに慣れると期待して完了。その後辞書に関していくつかのコメントを読んで、固定辞書に大富豪辞書をインストールしてみました。


ここまでで基本的な日本語化は完了したので、Bluetoothを使ったHotSyncの設定を行いました。最初centroは安定して動作したのですが、PC側(Windows XP)での設定がよく分からず、何回かやり直した結果、うまくHotSyncすることができるようになりました。


その後は、PalmDeskTopでデータの修正を行っていたのですが、Addressを使って住所録の新規作成や変更ができないことを発見!最初はインストールを失敗したものと思ったのですが、Webを探してみるとどうもPalmDeskTop 6.2.2の固有の問題である様子。


その他やたらとデータの保存とHotSyncに時間がかかりますし、表示のデザインは一瞬目を疑うほど貧相です。


かなり完成度が低いと言わざるを得ませんが、これも仕様と諦めて気持ちよく使うことに決定! 「諦めは成功の母」とはよく言ったものです。(言ってない、言ってない!!)


PalmDeskTopには多少の不満はあるものの、palm centroの初期設定は見事に成功!(人間諦めが肝心ですな!)


久しぶりにPalmを持ち歩くことを考えるだけで興奮して震えが止まりません!! (実は設定作業で疲れて指先が震えているだけだったりして、、、)

696.再びPalmを手にする!(2009/07/07)

今日は七夕でございますね。織姫星と彦星が一年に一度だけ再会できるおめでたい日であります。


会社に来る時に駅前の商店街に七夕祭りの飾り付けがされていたのに気づきましたが、それぞれの風習に従った行事が日本各地で行われているようです。


一方、私のところにもやってきました。ついに4月上旬に注文していた palm centro が届いたのです。Palm機を手にするのは、ほぼ2年ぶりになります。


この2年間の間、いつか再会するであろうPalm機を待ちわびながら、せっせとPalmDeskTopのデータをひたすらメインテナンスしておりました。


一時は、このままPalmDeskTopだけで終わってしまうのではないかと思ったこともありました。あるいは、iPod TouchiPAQに乗り換えようかとも。しかし、PalmOSの使いやすさを忘れることができず、またPalm機を入手する機会をうかがっておったのです。


そうこうしているときにiPod Touchの人気を追いかけるように登場したのが "palm pre"。 なんとPalmOSと互換性がない新しいWebOSを採用しているというではありませんか! 


おちちしていると、PalmOS機を手に入れることができなくなるのではないかと、eXpansysで比較的安くなっていた"palm
centro"を4月の初めに注文していたのでした。


しかし、そこからが長かった!


「イギリスから香港の倉庫に輸送中」の状態のまま注文から2カ月が過ぎ、そろそろ忘れかけてきた頃に「香港から発送されました」のメール。


そして、ここからは早かった!


FedExの伝票番号をWebで確認するたびに刻々と荷物が近付いて来て、香港発送のメールが届いてから24時間で自宅に配達されたのでした。


確かにcentroは評判通りおしゃれでキュートであり、昔のPalm機のような如何にも米国製といった無骨さは、まったく感じられません。


最近の携帯電話はどれも華奢なボディーなので当然なのですが、手帳の代わりにPalmを使いこんできたこれまでのようなハードな使い方は、控えなければならないでしょう。


さてやっと届いたcentroですが、これを日本語化しなければならないと思うと少し億劫になってきました。 やはり、注文してから届くまでの期間が長すぎたから、熱が少し冷めてしまったというところでしょうか?


そこで、どのようにして日本語化するかを、しばし検討することにいたしました。

695.USの歴史博物館3: コロニアル・ウィリアムズバーグ (2009/06/15)

さて最後にご紹介するのは、ディズニー・リゾートに匹敵する規模を誇る、コロニアル・ウィリアムズバーグです。


確かに単純に規模だけを比較したらフロリダのディズニーワールドの方が大きいでしょうが、一日ではとても見て回ることができない滞在型のリゾートであり、内容の濃い趣向を凝らした展示やツアーには目も見張るものがあります。


場所はバージニア州の中央にあり、ワシントンDCからはそれほど遠くありません。ただ、日帰りではなく、2・3日じっくり滞在して見学したいものです。


入場者はビジターセンターから出発する専用のバスで回りますが、建物が点在する園内には明確な境界がなく、普通の街並みが歴史的建造物になってしまったような感じがします。


これまでご紹介してきた博物館が、どちらかと言えば庶民の暮らしぶりを伝えようとしているのに対し、ここでは18世紀の暮らしぶりを紹介するに留まらず、当時の上流社会の生活や、建国に携わった人たちの姿や政治・経済の様子を知ることができます。


また、本来は宿であったり酒場であったタバーン(Tavern)と呼ばれるレストランでは、昔のままの雰囲気の中で食事をすることができます。


その中の一つであるChristiana Campbell’s Tavernは、ジョージ・ワシントンのお気に入りだったそうで、当時を再現した素朴でボリュームのあるメニューを楽しむことができます。


夜になると、季節に合わせた特別なツアーが催されます。夜の明かりの中で聴く弦楽奏などは、昼間に見学したのとはまた違った雰囲気を味わうことができます。


夜の街頭では兵隊の行進があったり、クラフト製品のオークションを当時の衣装のままでやっているのに参加したり、朝から晩まで一日中園内を楽しむことができます。


ホテルはリーズナブルなホテルチェーンから選ぶことももちろんできますが、かつてモービル・トラベルガイドで5つ星を取ったWilliamsburg Innなどは、たとえ宿泊しなくても一度は中を覗いてみたいものです。


バージニア州には、他にはあまり訪れるべき場所が多くありませんが、夏場の絶叫系遊園地としてはビールでおなじみのブッシュ・ガーデンがすぐ近くにあります。


また、ニューヨーク市に向かって戻る場合は、Chesapeake Bay Bridge-Tunnel (CBBT)を通るのはいかがでしょうか? 今では東京湾アクアラインができましたから珍しくなくなりましたが、1964年に完成したという20マイルに及ぶ湾内橋とトンネルはなかなかの迫力です。


また、アトランティックシティでギャンブルに興じるのも、ウィリアムスバーグとは全く雰囲気が違っていて、おもしろいかもしれません。


さて、USの歴史博物館をご紹介してまいりましたが、どの博物館も歴史を十分に説明して正しく伝えていこうという気持ちが伝わってきて、それほど歴史に興味のない人でも自然に理解できるように工夫されています。


遊園地のようなリゾートも楽しいものですが、これらの歴史博物館を訪れてみるのも、知的な刺激があってよろしいのではないでしょうか。




694.USの歴史博物館2: アッパーカナダビレッジ (2009/06/08)

本日ご紹介するのは、当サイトが最もお勧めする歴史博物館であります。しかし、前回のシェルバーンと比較しても、さらに田舎にあり行きにくいところにあります。


オンタリオ州とケベック州の境に近く、モントリオールとオタワの中間に位置します。近くにはセント・ローレンス川が流れ、実に風光明媚で自然に溢れたところです。


ここで気づいたのですが(気づくのが遅い!)、このアッパーカナダビレッジがあるのはUSではなく、カナダのオンタリオ州でした。成り行き上、USの博物館として紹介してしまいますが、それにはもっともな訳があります。(おそらくこじつけ!)


「大草原の小さな家」というテレビドラマがありましたが、その雰囲気にぴったりの場所なのです。


舗装されていない砂だらけの道の向こうには、遠く粉ひき小屋の煙突が見えます。その道を向こうから歩いてくるのは、開拓当時の衣装をまとった少女たちでした。


そのまるで「大草原の小さな家」から抜け出してきたような風景に、私はしばし呆然と、その情景に見惚れていました。


今思えば、写真を撮っておけば良かったと思います。しかし、その時はカメラの存在を忘れてしまうほどに、心は開拓時代の中に引き込まれてしまっていました。


ここは建物が小規模なものが多く、開拓時代の人々が日常に必要としていたものを中心とした構成になっています。また建物が自然の中に点在しており、現代のものは目に入らないようになっています。


ここで登場する人たちは、粉ひき職人だったり鍛冶屋だったり家具職人だったり、皆さんが当時の衣装を着ているため、博物館の解説員の説明を聞くというより、当時の人と会話しているような錯覚を覚えます。


ホテルでは昼過ぎになると、アフタヌーン・ティーのメニューがあり、スコーンとジャムが紅茶と一緒に出されます。その他にも当時のメニューを再現した食事があり、確かにすばらしくおいしいものではないですが、素朴な味わいの食事を楽しむことができます。


さてアッパーカナダビレッジに来たついでに、モンテベロという町に寄ってみるのも面白いでしょう。


シャトー・モンテベロは、かつて経済サミットが開催されたことで有名で、ログハウスによる建造物では最大規模を誇っています。


ここではホテル内の自然を生かしたコースを1時間ほどかけて乗馬することができ、私のような初心者でもスリルを味わうことができます。


「大草原の小さな家」のファンの方は、ぜひアッパーカナダビレッジを訪れてみてください。


UpperCanadaVillage.com (English Version) (http://www.uppercanadavillage.com/)

Chateau Montebello (http://www.fairmont.com/montebello/)

693.USの歴史博物館1: シェルバーン・ミュージアム (2009/06/06)

普通、博物館と言えば立派な建物の中に展示物が並んでいる様子を思い浮かべます。フェラデルフィアワシントンDCに行けば、そのような歴史博物館はたくさんあるでしょう。


今回の特集ではそのような博物館ではなく、体験型と言いましょうか。日本では明治村にあるような、昔の生活を再現したような屋外型の博物館をご紹介したいと思います。


まず最初は、US北東部、ニューイングランド地方と呼ばれるバーモント州にある、シェルバーン・ミュージアムです。


シェルバーンという町は、グレート・バーリントン(Great Burlington)エリアにあります。ボストンからモントリオールに向かって車で4時間ほど(200マイル、320Km)の位置にあります。


バーリントン市はバーモント州では最大の人口を誇っていますが、バーモント州自体がかなりの田舎で人間より牛の数の方が多いと言われていたぐらいですから、かなりのどかな土地柄です。


また町の西側には、USでは五大湖に次ぐ面積を持つシャンプレイン湖 (Lake Champlain) があります。


広い芝生が広がる園内に点在するのは、移転された古い住居や鍛冶屋、新聞の印刷所、雑貨屋や湖にあった灯台など。17世紀から20世紀にかけて実際に使われていた建物が移築され、当時の姿のままに内部を見学することができます。


また一部の建物には、古いキルティング (Quilting) の作品や美術品などが展示されています。


日本には古いものがたくさんありますからそれほど驚かないような古さのものでも、歴史の浅いUSでは100年前の工芸品はすでに"Oh, very old !"。


展示のそばには博物館員がいて、詳しく解説をしてくれたり実演をしてくれたりします。


ランチはピクニックをしながら、丸一日かけて園内を回るのがバーモント流。両親が子供たちに昔の生活を説明している姿が、あちらこちらで見られます。


冬が厳しいバーモントでは、新緑が美しく映えるこれからが一番よい季節です。サンドイッチでも持って、今度の週末にでも出かけましょうか? (ってちょっと遠すぎると思うが?)


Shelburne Museum – Homepage (http://www.shelburnemuseum.org/)

692.近況報告 (2009/06/03)

2ヶ月近くサイトの更新をさぼっておりました。皆様にはお変わりはございませんでしょうか?


さて、5月の連休にセットアップするつもりで、4月6日にeXpansysにオーダーしておりましたpalm centroですが、いまだに届いておりません。


おかげで連休には家族サービスが十分にできたものと自負いたしておりますが、さすがに痺れを切らして問い合わせてみると、やっとイギリスの倉庫に入荷したので今から香港の倉庫に転送するとのこと。日本へは香港の倉庫に着いた後、再度出荷されるとのことです。


クレジットカードからの引き落としはまだされていないので、香港から出荷された時点で支払いが発生するのでしょう。


そうこうしている間にpalm preが正式にアナウンスされましたから完全に話題から遅れてしまいましたが、それはそれとして常用Palm機がない身としては早く到着しないかと待ち続けている毎日です。


さて5月からの世間の話題としては、何といっても新型インフルエンザでしょう。早々と安心宣言(安全宣言でないところがミソ)をするなど、経済への影響を最小限に抑えようと必至なのは仕方がないかもしれませんが、過去のスペイン風邪などの経験を十分に生かして判断しているか甚だ疑問です。


罹ったとしてもタミフルリレンザがあるから安心だという風潮がありますが、20世紀初めに新インフルエンザが流行ったころと較べて、医学の進歩はそれだけであることことに不安を感じます。


USでは重篤化の危険性がある患者以外には、耐性ウィルスが生まれる可能性を最小限に抑えるためにタミフルを処方しないとのことですから、最後の手段として取っておくべきものなのでしょう。


臨時に建てられた発熱外来のテントと、そこに待機するマスク姿の医師や看護人の姿は、スペイン風邪が流行した時の新聞記事にある写真とほとんど変わらないように見えます。


秋から第二波が始まるといわれていますが、少なくとも今回指摘されている初動態勢の不備などの経験を生かして、100年前と同じ轍を踏まないように心掛けたいものです。


さて話は変わりますが、歴史を学ぶことは、単に過去のことを知って知識欲を満たすのが目的ではなく、過去を振り返り将来に備えたり、未来をあるべき姿に導いていくのが本来の目的であると思います。


そこで、久しぶりに特集として、USにある歴史博物館を紹介してみたいと思います。そこには日本にはない、ワンダーなおもしろい体験が待っています。ぜひご一読ください。

691.田園調布に家を見に行く (2009/04/13)

単身赴任で横浜に住むようになって感じるのは、以前に比べて文化圏の差がなくなってきたということです。


そりゃもう私が社会人になった頃は、関東と関西で歩く速さがかなり違いましたし、ファッションや食べ物の味にカルチャーショックを感じたものでした。明らかに関東と関西では気質が異なっていました。


そのころは関西の芸人は関東のテレビ番組に出演することは稀でしたが、漫才ブームのころから徐々に東京のネタを関西でも見るようになってきました。


そのころのセント・ルイスが一世を風靡したギャグ田園調布に家が建つ!」は、長い間記憶に残っておりました。


また入社したころ同僚から、「田園調布に家が建つ」と言っても、電車を挟んで世田谷区寄りと大田区寄りではかなり印象が違うと聞いていましたから、長い間どのように違うのか気になっておりました。


他にも東京には昔からの屋敷街がありますが、私のようなお上りさんのとっては、田園調布は東京を代表する分かりやすい邸宅街として、いつかは行ってみたいと考えておりました。


先日、Google Earthで田園調布までのルートを表示させてみると、今住んでいるところから10Km強しか離れていないことに気付きました。


春になり陽気も良くなってきましたのでいっちょ出かけてみるかと、愛用の折りたたみ式のガタついた自転車で行ってみることにしました。


地図を見てみると、今住んでいる港北ニュータウンから川崎市に抜けるには、中原街道を通るのが良さそうです。そのまま多摩川の丸子橋まで行けば、田園調布まではもうすぐです。


出発してから45分ほどで丸子橋に到着。しばし、橋の上からいつも乗っている東横線の電車を眺めながら休憩です。


途中、五反田まで10Kmなどという標識があったので、意外と都心までもこの自転車で行けるのではなかろうかと思いました。次回の目的地は五反田で決まりです。


さて、多摩川を渡ってからは5分もすれば田園調布のエリアです。さすがに落ち着いた閑静な住宅が並んでいます。私も含めてやたらと観光で来ているらしき人が目立ちますが、住人らしき人はあまり見当たりません。


田園調布駅前の広場は、まるで遊園地か映画のセットのように見えました。無造作や雑然としたものを徹底的に排除していて、街並みがきれいに保存されています。


開発時から一定のルールを設けて規制してこなければ、長い間同じ景観を保つことはできないでしょう。関西では雲雀丘花屋敷が似ているかもしれません。


確かに駅の両側でこれほど極端に街並みが異なるところは見たことがありません。遊園地の中と外、その対比が見事です。


さて帰り道ですが同じ道では面白くないと思い、多摩川土手二子玉川に向かって田園都市線に沿って戻ろうとしました。


すぐ近くに見えた第3京浜もこれが思ったより遠く、へこへこしながらこれを越えて二子玉川まで到着。そこから電車沿いに走るも、途中からは246号線に合流。


鷺沼辺りから港北ニュータウンに抜ける道があると聞いていたのでそれらしい道を選んで行くと、急に目の前に行きつけのスポーツジムが現れました。知らない風景が突然見たことのある風景に変わる瞬間は刺激的です。


後で地図で調べてみると、走行距離は28Km。二子玉川経由で帰ったため、思ったより長くなってしまいました。


それから思い知らされたのは折りたたみ自転車の巡航速度の遅いこと!特に多摩川沿いの道は平坦だったのですが、ほとんどの自転車に抜かれました。体力不足も否めませんが。


さて、この自転車で次回、本当に五反田に行きますか?(自問自答中)