29.アメリカ人がPIMを好きな訳 (2003/03/02)

パームの基本はPIMであります。もちろん基本を無視した使い方もありですが、それはそれとして基本はPIMであることに疑問はないでしょう。

パームがUSで開発され、その中心機能としてPIMがある。USで、なぜPIMが必要とされ、みんなが好んで使っているのか?この疑問に私の独断と偏見で答えてみようと思いますが、その前にUSでの職場環境について知っておかなければなりません。

まず第一に、USのオフィスは個人のプライバシー確保のため、隔離されている場合が多い。個室形式になっている場合も多いでしょう。みんな家族の写真やら趣味の絵やら、家から持ってきて飾りまくっています。地図や壁掛け、果てにはエルビスの等身大の人形を持ち込んだ人も知っています。

つまり、同じ課の人が出社しているかどうかも分かりにくいのです。全員の顔を見るためには、いくつもの部屋を渡り歩かなければなりませんし、彼らはすぐに雑談を始めますから全部の部屋を見て回ったときには退社時間かあるいは定年を迎えていることになります(おもしろくない米国式ジョーク)。

第二に、USではフレックスタイムや、長期休暇、幼稚園の送り迎えなど、個人の都合で出社時間がまちまちで、なかなか同じ時間にオフィスに居合わすことが少なくなります。

このような環境がかなり以前からあって、USのオフィスではPCが普及する前から、ホストベースのシステム上で、課全員のスケジュール管理をするソフトウェアを使っていたのです。

個人個人で既に決まっている予定を入れておきます。予定のない時間帯は、他の人が勝手に会議を設定しても良いというルールがあるのです。会議を招集する人は、参加者全員が空いている時間帯を検索し、会議の時間を設定し、会議の案内をメールで送信します。

これら一連の処理を、ほとんどの部分を自動的に行うことができました。これを、全員の予定を電話で訪ねながら空いている時間を決めるのは、大変骨が折れる作業になります。

誰かが勝手に会議のスケジュールを入れたりするので、朝一番にまず今日の予定をプリントアウトして確認してから、仕事に取りかかります。

このようなやり方に慣れてしまうと、個人のスケジュール管理を何らかのシステムで行わなければ、不安になるのかもしれません。意外とラフに見えるアメリカ人も、約束や契約を守る事を大切にしますから、PIMは彼らの生活に欠かせない物になっているのでしょう。

2003年03月02日 17:59




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